おりものは女性にとって身近なものですが、急に量が多くなると不安を感じます。 おりものの量が多くなったからといって必ずしも病気だとは限りませんが、痛みやかゆみ、発熱といった症状が出ている場合は注意が必要です。 ここでは、おりものの量が多い場合に考えられる原因やクリニックを受診する目安について解説します。. おりものとは、腟や子宮から排出された分泌物が混ざり合ったもののことで、その名の通り、女性の体から「下りる物」を指します。 量や状態に個人差はあるものの、女性なら誰にでも出るものであり、おりものが出ること自体に問題はありません。 健康なおりものは白っぽく半透明で、乾くと黄色か褐色になります。 においはほとんどありませんが、やや甘酸っぱいおいがすることもあるでしょう。 おりものは「女性の健康のバロメーター」とも呼ばれていて、体の変化や体調を判断することが可能です。 普段から色やにおい、形状に注目して、変化がないかチェックしておくと良いでしょう。. 正常なおりものは腟内を酸性に保ち、適度に潤すことで大腸菌やカンジダ真菌などの雑菌の繁殖を抑えています。 おりものは、感染症にかからないよう「自浄作用で体を守る役割」を持っているのです。 また、おりものは妊娠するために必要な「性交」や「受精をサポートする役割」も持ちます。 妊娠するためには性交をする必要がありますが、乾いた状態の腟ではスムーズに男性器の挿入ができないばかりか、女性器を傷つけてしまいかねません。 おりものによって腟がほどよく湿潤していることで、性的な刺激が不快ではなくなります。 また、性行為中には、おりものの分泌量が増えることで射精するまでのピストン運動をスムーズにする役割を担っています。 射精後は、腟内に入って来た精子が子宮へと進みやすいように受精をサポートして、妊娠しやすくしてくれるのです。. おりものは、生理周期に合わせて変化します。量の増減はもちろん、色やにおいといった状態も変化するのです。 生理周期は「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」、「生理期」の4つの段階に分かれます。. 卵胞期のおりものは、サラサラとしていて量も少ないのが特徴です。 生理の直後であれば、血が混ざって茶色に見えることもあるでしょう。卵胞期の前半はおりものの量は少なめですが、後半にかけて増えていく傾向にあります。. 月経開始から14日程度経つ頃には、排卵が起こります。 この頃が一月の中で最もおりものの量が多い時期にあたり、卵の白身のように透明でとろみがあるのが特徴です。 精子が子宮へスムーズに進めるようサポートします。. 排卵期が終わり黄体期に入ると、おりものの量は減少します。 粘り気がありベタベタとしていて、白く濁っているのが特徴です。 下着やおりものシート(パンティライナー)に付着してしばらく経つと、おりものが酸化してクリーム色や黄色に見えることもあります。. 生理前になると、再びおりものの量が増え始めます。 粘り気があり白く濁っているのが特徴で、においを強く感じることもあるでしょう。 生理が始まる直前には、経血が混ざっておりものがピンク色や茶色に見えることがあります。. おりものは、生理周期だけでなく年齢によっても変化します。 おりものの量は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌量と比例しているため、年代によって変わるエストロゲンの分泌量にも注目する必要があります。. おりものの量は初潮を迎えると増える傾向にありますが、 エストロゲンの分泌がまだ安定しないため、おりものの量も不安定に増減します 。. 妊娠をすると、お腹の赤ちゃんを細菌から守るためにおりものの量が多くなります。 通常は、排卵期を過ぎるとエストロゲンの分泌量が減少しておりものの量も減る傾向にあります。 しかし、妊娠中はエストロゲンの分泌量は減少しないため、黄体期に入ってもおりものの量が減らない方も少なくありません。 排卵期以降もおりものの量が変わらず、さらに生理予定日を過ぎても生理が始まらない場合は、妊娠している可能性があります。 生理予定日の一週間後に、妊娠検査薬を使用してチェックしてみましょう。. 生理周期や年齢、妊娠など、おりものの量が増えても問題ないケースがある一方で、病気のように深刻な問題が発生しているケースもあります。 量が増加したというだけでなく、おりものの色やにおい、形状が変わったと感じた場合は、何らかの病気を発症している可能性があるため注意が必要です。 痛みやかゆみ、発熱といった症状が現れている場合は、早急にクリニックを受診してください。. 正常だと思っていても、実は人よりもおりものの量が多いということもあります。 おりものの量がどの程度であれば、正常な範囲内だといえるのでしょうか。 健康状態であれば、おりものが全く出ないということはありません。どのタイミングであっても、多少なりともおりものは出るものです。 おりものの量が気になる場合は、まずはおりものシート(パンティライナー)を使用してチェックしてみましょう。 おりものシートをあてれば問題なく一日を過ごせる場合は、正常な範囲内だといえます。 おりものシートでは間に合わず、生理用ナプキンを使用しなければ間に合わない。一日に何度もおりものシートを交換しなければ間に合わない場合は、量が多いということになりますます。 体に何らかの異常が起こっている可能性があるので、クリニックに相談しましょう。. 生理周期によって一時的におりものの量が増えているのであれば、問題ありません。 しかし、 黄体期のようにおりものの量が少ない時期に大量に出るという場合には、注意が必要です 。 おりものは、「細菌の侵入を防いで感染症から体を守る」という大切な役割を持ちます。 おりものの自浄作用に異常があるということは、すでに体に何らかの問題が起こっているというサインです。 病気を発症している可能性もあるので、クリニックを受診してください。. おりものの量が多いだけでなく、おりものの色やにおいが普段とは異なる場合は、病気を発症している可能性があります。 健康的なおりものは白色や透明であり、下着やおりものシートに付着して乾燥すると、黄色に見えることがあります。 生理前後には、経血が混ざってピンク色や茶色に見えることもありますが、生理のタイミング以外で同様のおりものが見られる場合は注意が必要です。 ピンク色や茶色のおりものが長く続くと、病気だけでなく流産の可能性もあります。 また、黄緑色のように明らかに普段と違う色のおりものが出た場合は、病気の可能性が高いといえます。早急にクリニックに相談してください。 おりもののにおいには個人差がありますが、無臭や甘酸っぱいにおいであれば問題ありません。 しかし、魚が腐ったような生臭いにおいや不快な悪臭がする場合は、病気を疑いましょう。. おりものの量が多い上に体調にも変化が現れた場合は、病気を発症している可能性があります。 下腹部が痛む、外陰部に痛みやかゆみがある、発熱や倦怠感があるという方は、我慢できるからと見過ごさずに病気を疑いましょう。 性交時や排尿時といった、一時的な痛みにも注意が必要です。 重大な病気を発症していたとしても、自覚症状がないこともあります。 体の少しの変化も見逃さずに、気になる症状についてはクリニックで医師に相談してください。. 排卵期ではないのに、サラサラとした水っぽいおりものが大量に出る。おりものの色が黄色や黄緑色がかっているという場合は、「性器クラミジア感染症」の疑いがあります。 クラミジア・トラコマチスという病原体が原因で起こる性器クラミジア感染症は、日本で最も多い性感染症です。 無症状、または症状が軽度で感染に気付きにくいですが、排尿時や性交時に痛みを感じることがあります。 放置してしまうと発熱や腹膜炎を起こし、異所性妊娠(子宮外妊娠)や不妊の原因にもなるため、早急に治療が必要です。 性器クラミジア感染症と診断された場合、すでにパートナーにうつっている可能性があるので、パートナーも同時に検査を受けることをおすすめします。. おりものの量が多くなり、さらに性器周辺に突起物(イボ)ができている場合は、「尖圭(せんけい)コンジローマ」の疑いがあります。 尖圭コンジローマは主に性行為が原因で発症する病気で、ヒトパピローマウイルスに感染することでイボができます。 尖圭コンジローマの潜伏期間は3週間〜6ヶ月程度と長く、痛みやかゆみといった症状が出ないケースも多いため、イボが大きくならなければ気付けない方も少なくありません。 イボの形は「鶏冠(とさか)状」や「カリフラワー状」で、硬くザラザラしているのが特徴です。 無症状であるケースが多いものの、イボが急激に成長した場合は、痛みやかゆみ、出血が起こることがあります。. おりものの量が多くなり、さらに生臭いような不快な悪臭を伴う場合は「腟トリコモナス症」の疑いがあります。 腟トリコモナス症を発症すると、においの他にも、おりものが泡状になったりクリーム色や黄色、黄緑色になったりします。また、強いかゆみが起こることもあるでしょう。 腟トリコモナス症は、トリコモナス原虫によって発症する感染症です。 トリコモナス原虫が腟内に入り込むことで、腟の発赤や陰部のかゆみ、圧痛や性交痛を引き起こすのです。 性交によって感染するケースが多いですが、タオルの共有や浴槽・便座を介して感染することもあります。. 量が増えただけでなく、おりものの状態も変わったという場合は「腟カンジダ症」の疑いがあります。 以下のようなおりものが出る場合は、特に注意が必要です。. 上記のようなおりものの変化の他にも、腟カンジダ症の場合は、腟やデリケートゾーンにかゆみや灼熱感、ズキズキとした痛みが現れることもあります。 腟カンジダ症は、女性の腟内に常在しているカンジダ菌が、免疫機能の低下や通気性の良くない下着の着用など、何らかのきっかけで増殖した場合に発症する病気です。 腟カンジダ症に感染した場合は、婦人科や産婦人科を受診しましょう。 感染の恐れがあるため、完治するまではパートナーとの性行為は控えてください。. おりもの量が、命に係わる病気のために増えることもあります。 子宮癌のために子宮の炎症が生じている場合、悪臭を伴うおりものが増えたり、出血がまじったおりものが続いたりする場合があります。 さらに、子宮の近くにある膀胱癌や大腸癌が子宮や腟のほうに進行している場合も同様に、変化の強いおりものが増えることがあります。. その他、非常にまれですが、手術や事故などの後に腟と別の臓器が交わってしまうことがあり、その場合は腟から尿や腹水、腸液(便)などがでてくることがあります。 おりものの性状があまりにも普段と異なるときには、命に係わる病気の可能性もあるため、恥ずかしがらずに医療機関を受診しましょう。. 生理周期や年齢、妊娠など、おりものが多くなる原因は様々ですが、病気のように危険が潜んでいることもあります。 痛みやかゆみ、発熱などの体の変化がみられた場合は、早急にクリニックを受診しましょう。 おりものに関するお悩みは、二宮レディースクリニックへご相談ください。 原因を突き止めた上で、患者様に最適な治療をご提案します。. 医師。泌尿器科専門医・指導医、漢方専門医、性機能専門医。 年から女性医療に特化したクリニックの院長として泌尿器科・婦人科・性機能に関する専門的診療に従事。医療者向けの講演会や一般向けのYouTubeなど幅広い活動を行う。年にNINOMIYA LADIES CLINICを開院し、院長就任。自院では、医療者にしかできない誠実で安全な美容を提供するべく、アートメイク・女性器治療などにも注力する。. TOP コラム おりものが多いのはなぜ?考えられる原因や病気のサイン、受診の目安について徹底解説. まとめ 生理周期や年齢によって、おりものの量が増えることがある。 妊娠中は、生理周期に関係なくおりものの量が増えることがある。 おりものの量が増えるだけでなく、色やにおい、形状が変わった場合は、病気の可能性がある。. まとめ 生理周期や年齢に関係なく大量のおりものが出る場合は、体に問題が起こっている可能性がある。 おりものの量が増えるだけでなく色やにおいにも変化があった場合は、病気の可能性がある。 おりものの量が増えるだけでなく痛みやかゆみ、発熱を伴う場合は、病気の可能性がある。.
1.おりものの色が変なとき
おりものが生臭い原因は細菌性腟症かも?細菌性腟症の症状・原因・治療法について徹底解説 | ネオクリニック このようなおりものが出る時は、性感染症をはじめ、大きな病気が潜んでいる可能性 オーラルセックスや菌のついたタオル、指から口の粘膜や目に感染すると おりものの異常で黄緑色っぽい場合、性病の可能性が高いです。疑われる疾患は下記です。 ・淋菌感染症(淋病); ・トリコモナス膣炎; ・クラミジア感染症; など 特集「気になるおりものの異常とかゆみ」|山口レディスクリニック 神戸三宮の婦人科クリニッククラミジア(性器) アジスロマイシン・クラビット 淋菌感染症 セフトリアキソン トリコモナス症 フラジール カンジダ症(膣) クロトリマゾール マイコプラズマ 検出される菌種によって異なります ウレアプラズマ 検出される菌種によって異なります 天神マイケアクリニックは、下記の 幅広い子宮頸管炎治療に対応 しています。当クリニックの治療は、下記の薬剤で実施しているので、参考になさってください。なお、患者様の薬剤アレルギーや治療歴によって、使用する薬剤は変化する可能性があります。あらかじめ、ご了承ください。. アフターピル 低用量ピル 性病 生理 美容 避妊. 予約なしでの ご来店もOK! 事前に問診表を 記入いただくことで 待ち時間無しで ご来院いただけます。. 中には「臭いが気になるだけで病院へ行っても良いのかな?」と悩む人も居ますが、細菌性膣症は放置すると重症化するケースもあります。 性器というデリケートな部分の悩みだからこそ、専門的な知識を持つ医師に相談して早期発見・早期治療を施すことが大切です。. 性病検査 STDチェッカー.
気になるおりもの・かゆみから分かる様々な症状
性器クラミジア感染症 症状は生理痛に似た下腹部の痛み、不正出血、性交痛などが起こります。 おりものの異常は、水っぽいサラサラとしたおりものが増えることです。 しか オリモノが多い・臭う・色が普段と違うなどの変化がある時は、病気や感染症のサインかもしれません。当サイトでは、注意が必要なオリモノの状態や原因、検査方法などを このようなおりものが出る時は、性感染症をはじめ、大きな病気が潜んでいる可能性 オーラルセックスや菌のついたタオル、指から口の粘膜や目に感染するとおりものが茶色いときに疑われる疾患は下記です。 ・子宮頸管ポリープ ・子宮頸がん ・子宮体がん ・子宮内膜症 ・カンジダ膣炎 ・トリコモナス膣炎 など おりものに茶っぽく色がつく場合は、 不正出血 が起こっている可能性が高いです。 鮮やかな赤色ではないので、すぐに血液のせいだと結びつかないかもしれませんが、出血量が少なく、排出されるまでの時間が長くかかった場合、 血液が酸化するため茶色を示します 。 茶色っぽいおりものは、酸化した血液が混ざったものということです。 月経前後や排卵期に見られる茶色のおりものは、ほとんど心配ありません 。 しかし、慢性的に見られる場合や、タイミングが不自然な場合には、注意が必要です。なんらかの異常が起こっている可能性があるので、婦人科受診をおすすめします。 また、痛み=腹痛が伴う茶色のおりものの場合は、迷わず医療機関を受診してください。 感染症に罹患していても、茶色のおりものが出る ケースがあります。 クラミジア性子宮頸管炎 や 淋菌性子宮頸管炎 が該当する感染症です。クラミジア性子宮頸管炎や淋菌性子宮頸管炎も、天神マイケアクリニックで検査・治療が可能なので、まず感染症の検査をしたいという方は、ぜひ、当クリニックにご相談ください。 トリコモナス症について くわしく見る カンジダ膣炎をくわしく見る. 医療法人心鹿会では 女性医師と女性スタッフのみ が対応致します。. 性感染症の検査や治療をしたときに不安なのが、家族バレ、身内バレです。これらは、健康保険の受診歴から分かってしまうことがほとんどだといえます。保険診療をするとどうしても公的記録に受診歴が残ってしまうのですが、自費診療であれば、こうした 受診歴が残らず、郵送物などもない ため安心です。当クリニックは、自費診療で性感染症検査・治療を行っているため、 受診歴からご家族や一緒に住む身内の方にバレることはありません 。. カンジタ症は、 カッテージチーズのようなボロボロとした白いおりものが増加したり、おりものが緑がかった色合いに見えたりするという特徴 があります。 カンジタ症は、セックスの有無に関わらず、免疫力が低下しているときに自然発生します。 カビの一種である「カンジタ・アルビカンス」が原因で、おりものの変化の他にも、腟や外陰部のかゆみ、炎症や排尿時の違和感、セックスの痛みなども現れるかもしれません。 カンジタ症は、ストレスによる免疫低下や月経前、妊娠中やピルの服用といったホルモンバランスの変化により、腟粘液の自浄作用が低下することで発症するケースもあります。 女性にとってカンジタ症は、非常に身近な病です。 カンジタ症を放置していると、慢性疼痛の原因になるリスクが高まるので注意してください。. 腟内には「ラクトバチルス属」(乳酸菌)の「デーデルライン桿菌」という善玉菌がいます。 この菌たちは、腟粘膜から出てくるグリコーゲンという物質を食べて、「乳酸」を出します。 この乳酸のおかげで、腟の中は酸性(pH3. TEL: 検査キットに関して おりもの量が、命に係わる病気のために増えることもあります。 子宮癌のために子宮の炎症が生じている場合、悪臭を伴うおりものが増えたり、出血がまじったおりものが続いたりする場合があります。 さらに、子宮の近くにある膀胱癌や大腸癌が子宮や腟のほうに進行している場合も同様に、変化の強いおりものが増えることがあります。. セックス後のおりものの違和感で診察を受けたい場合は、 「婦人科」 または 「産婦人科」 を選択します。 婦人科で受診することで、詳しい検査を受けられるでしょう。 病院では、培養検査というもので菌を特定することができます。 培養検査では、おりものを採取して原因となる菌の特定が可能です。 基本的にはおりものの検査なので、体への負担は少ないでしょう。 また、粘膜に触れることになったとしても、綿棒で軽く触れる程度なので過度に怖がる必要はありません。 婦人科での検査によって原因が特定できれば、その場で処置をしてもらえたり薬を処方してもらえたりと、適切な治療が受けられます。. カンジダ症は、皮膚や口腔内にいる常在菌である "カンジダ菌"という真菌(キノコやカビの仲間)が原因 です。疲れやストレスなど、身体の免疫力の低下や、ホルモンバランスの変化などによって、 身体が弱っているときにカンジダ菌が増殖 して発症します。また、再発を繰り返しやすいのもこの病気の特徴です。 症状は外陰部のかゆみと発赤や発疹、膣のヒリヒリや熱感、排尿痛や性交痛、そしておりものの変化です。おりものは、 白っぽくなり、カッテージチーズや酒かす状の見た目 になることもあります。. パンツやズボンまで染みる…おりものの量が増えた! おりものは月経周期によっても増減するので、量が増えたからといって、一概に病気とはいえません。個人差は大きいものの、 排卵期と生理前はおりものが増加する傾向 にあります。しかし、明らかにおりものシートでケアできないほど 量が多いときは、病気の可能性が高い といえるでしょう。「ズボンまで染みるほどおりものが出た」「パンティライナーではカバーしきれない」という場合には、婦人科を受診しましょう。. おりものの性状は生理周期やそのときの体調によって異なり、 健康状態を知るための重要なバロメーター といえるでしょう。ここにご紹介したたおりものの異常は、誰にでも起こりえることです。しかし、おりものの話は誰かに相談しにくく、とてもデリケートなお話。そんなセンシティブな問題だからこそ、専門家である医師に相談することをおすすめします。. 潜伏期間 1~3週間前後 症状 おりものの異常(増加、黄白~黄緑色) 外陰部のかゆみ 不正出血 性交痛 下腹部痛 女性 の場合、クラミジア感染による 子宮頸管炎 を起こすと左記のような症状を起こします。しかし、 自覚症状がほとんどない方や、無症状の方も多い です。そのため、自覚症状がなかったとしても、疑わしい性行為があったり、少しでも不安を感じたりするときは、医療機関で検査を受けることをおすすめします。 クラミジア感染症は、 放置しても自然治癒する病気ではありません 。感染したまま放置すると、 不妊症や母子感染 など、大きなトラブルにつながります。 女性のクラミジア感染症は、深刻な問題になりやすいので、心配があるときは、迷わず検査を受けることが大切です。パートナー同士で検査を受けると、より一層の安心につながります。 クラミジア感染症について くわしく見る. STD研究所 [今月の特集] なんで!?何もしてないのに、おりものがヘン!. おりものの性状は生理周期やそのときの体調によって異なり、 健康状態を知るための重要なバロメーター といえるでしょう。ここにご紹介したたおりものの異常は、誰にでも起こりえることです。しかし、おりものの話は誰かに相談しにくく、とてもデリケートなお話。そんなセンシティブな問題だからこそ、専門家である医師に相談することをおすすめします。 心斎橋駅前婦人科クリニックでは、おりものに異常をきたす病気の検査はもちろん、治療にも対応しています。症状を放置せず、お早めに受診・ご相談ください。. おりものセルフチェックシートを印刷する PDF. ピンクっぽいおりものにも、 ごく少量の血液が混ざっている と考えられます。ピンクのおりものは、おもに 妊娠初期の着床出血でも起こり ます。その他、黒いおりものは血液が多く混ざっているときに出るもので、不正出血が疑われます。. クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌が原因で起こる性感染症(STD)です。クラミジア感染症は、 日本でもっとも多い性感染症 としても知られています。 症状は生理痛に似た下腹部の痛み、不正出血、性交痛などが起こります。おりものの異常は、 水っぽいサラサラとしたおりもの が増えることです。しかし、クラミジア感染症は症状があまり出にくいことも特徴で、おりもののちょっとした増加と捉えられることも少なくありません。. 細菌性膣症の主な原因は、おりもの内に雑菌が増殖してしまうことです。 正常なおりものは自浄作用を持つ乳酸菌の働きで雑菌の増殖を防いでいますが、何らかの原因によって乳酸菌が減少してしまうと雑菌が増殖して細菌性膣症を発症します。. 知ってますか? おりものは、周期的に変化している ある日ふと気づくと、おりものがいつもより多い…? ちょっと臭う気がする…。 おかしい…もしかして性病? でも私、何もしてない!なんで!? みなさん、ご存じでしょうか。おりものって周期的に変化しているんです。 さらさらで量が多いときもあれば、ねっとりして少ないときも。 このような変化は、月経と同じ周期で起きています。普段からおりものをじっくり観察していなかったら、なかなか気がつきにくい事かもしれませんね。 だから、周期的な変化にたまたま気がついた時に、びっくりしてしまうこともあるかもしれません。 周期的な変化はこのように起こっています。. News お知らせ. おりものが 泡立ち、生臭く悪臭 がするときは、 トリコモナス膣炎 。 粘性が強く ねばねばして、 黄白色から黄緑色 になり、外陰部のかゆみ、下腹部痛があるときは、 クラミジア感染症・淋菌感染症 。ポロポロとした 酒粕状で白い おりものが増加するときは、 カンジダ膣炎 など、 感染症が原因となるケースが非常に多くなっています 。. まとめ 生理周期や年齢に関係なく大量のおりものが出る場合は、体に問題が起こっている可能性がある。 おりものの量が増えるだけでなく色やにおいにも変化があった場合は、病気の可能性がある。 おりものの量が増えるだけでなく痛みやかゆみ、発熱を伴う場合は、病気の可能性がある。. 膣カンジダ症は、比較的頻繁に見られる感染症です。男女ともに性器に起こる感染症ですが、 感染経路は性行為だけでなく、常在菌による自己感染が多く なっています。そのため、厳密にいうと性感染症ではありません。そうとは言っても、性行為によるカンジダ感染の可能性も否定できず、注意が必要な感染症です。 カンジダは、 真菌と呼ばれるカビの一種 が原因で、 ホルモンバランスの変化やストレス、糖尿病などによる免疫力の低下、常在菌のバランスの変化、膣内のpH変化 など、さまざまな要因で発症します。. 健康なときのおりものは透明ですが、下着について乾くと、 黄色 に見えることもあります。この場合は、もちろん心配は不要です。 しかし、 いつもより色合いが濃いと感じるときには、腟内に雑菌が入って炎症を起こしている可能性 があります。 手足にできた傷口が膿んでしまい、黄色い体液が出てきた経験がある方もいるかもしれません。 同様に、腟内でも炎症が起こると、滲出液と雑菌の死骸、雑菌を攻撃した白血球などの死骸がおりものとなって排出され、濃い黄色に見えることがあります。 その他にも、 淋病やトリコモナス、子宮頚部びらんや子宮頚管炎、クラミジア感染症などでも、黄色いおりものが現れるケース もあります。. 排卵期が終わり黄体期に入ると、おりものの量は減少します。 粘り気がありベタベタとしていて、白く濁っているのが特徴です。 下着やおりものシート(パンティライナー)に付着してしばらく経つと、おりものが酸化してクリーム色や黄色に見えることもあります。. マイコプラズマもウレアプラズマも、 オーラルセックスを含む性行為によって感染 する性感染症です。しかし、感染していても 無症状 の方が少なくないため、放置してしまうケースが多くなっています。. 保険証不要 で 匿名検査 が可能. おりものは通常、少し酸っぱいようなにおいがします。 これは、膣内部にある乳酸のにおいです。酸っぱいにおいがしても、それは正常の範囲である可能性が高いので、ご安心ください。. ご来院可能な場合はクリニックにて 検査・薬の処方を行います。 性病検査を受けて陽性だった場合、当クリニックではオンライン診療も行っております。 忙しくてクリニックまでご来院出来ない方や、遠方にお住まいの方は、治療薬も自宅まで郵送しておりますので ご安心して検査から治療まで当クリニックにお任せください。. しかし、睡眠不足やストレスなどによって免疫力が低下したり、不衛生なセックスをきっかけに悪玉菌が増えたりすると、悪さをすることも考えられるのです。 常在菌のバランスが崩れてしまうひとつの原因として、洗い過ぎが挙げられます。 デリケートゾーン専用の石鹸もありますが、わざわざ使用する必要はありません。 優しくシャワーを当てながら指で表面をなでるように洗うことで、常在菌のバランスを保ちながら清潔な状態を保てるでしょう。. おりもの量が多く、常におりものシートが必要。 これってやっぱり異常?. おりもの におい・色・染みる discharge. クラミジアは放置すると卵管炎や骨盤腹膜炎、肝周囲炎などを引き起こすほか、妊娠中の女性は母子感染のリスクもあります。 クラミジアを疑った場合、速やかに医師の診察を受けて治療を行うことが大切です。.