乳房の痛みを感じたとき、女性の多くは乳がんが頭をよぎるようです。ただ実際には、乳がん診断時に胸の痛みはあまりありません。 一方で、乳腺症や乳腺線維種、乳腺嚢胞といった病気が見つかることもあります。また、更年期や生理・排卵に伴い乳房が痛むということもあります。 乳房に痛みがあるという場合には、痛みの原因が何であるかを調べることが、病気の早期発見・早期治療、そして安心へとつながります。. 更年期、特に閉経前は女性ホルモンのバランスが変動しやすいため、乳房に痛みを感じやすくなります。 病的なものではありませんが、更年期障害も起こりやすい年代です。. 授乳期間中に起こりやすいのが、乳腺炎です。うっ滞性乳腺炎、化膿性乳腺炎などがあります。 乳房の腫れや持続する痛み、赤み、熱感などを伴います。 乳房の痛みは、「ズキズキ」と感じることが多くなります。. 乳管の内部に水が溜まり、袋状になることを乳腺嚢胞と呼びます。主な症状には、「乳房の張り」「やわらかいしこり」が挙げられます。 サイズが小さい場合や閉経期を過ぎた場合、自然消失することもあり、基本的に積極的な治療は必要ありません。痛みが強い場合には嚢胞に針を刺し、内部の分泌液を吸引排出します。. デスクワークが多い方に見られるのが、肩こりが波及して起こる胸の痛みです。 肩こりが肋間神経の付け根を圧迫し、胸の痛みを引き起こします。. 原因不明の肋軟骨の炎症です。20~40代の女性に好発します。 肋軟骨は肋骨と胸の中央にある胸骨の間にある軟骨ですが、深呼吸やくしゃみをしたとき、身体を動かしたときなどに、胸の内側や上部に痛みが生じます。. 生理前、排卵の際には、一時的に女性ホルモンの濃度が上昇します。これにより乳房の痛みや張り、乳首の痒みなどの症状が引き起こされることがあります。 通常、生理の開始とともに症状は軽快しますが、胸の痛みがよくならない場合、あるいは他にもしこりなどの症状がある場合には、お早めに当院にご相談ください。. 烏丸御池駅から徒歩 4 分. HOME クリニック紹介 ドクター紹介 院内紹介 設備紹介 求人情報 診療案内 乳腺外科 乳がん検診 乳がん検診とは 京都市の乳がん検診 乳房精密検査 保険診療 乳がん検診 自費 高濃度乳腺(デンスブレスト) マンモグラフィとエコーについて. 疾患 乳がん 乳腺炎 乳腺症 石灰化 症状 胸のしこり わきの下のしこり 乳首 胸 がかゆい 乳房 胸 の痛み 胸の張り. 乳房(ちぶさ)の痛みは乳がんが心配? 乳房の痛み(チクチク・ズキズキ)の原因 胸の付け根が痛い原因 生理が終わったのに胸が痛いのはなぜ?. 乳房の痛み (チクチク・ズキズキ) の原因. 生理前や排卵時は、女性ホルモンの濃度が上昇します。これにより乳房の張りや「チクチク」とした痛みを感じることがあります。 通常、生理の開始とともに痛みは軽減します。. 胸膜炎や肺炎、肺がん、帯状疱疹などの疾患、あるいは外傷などを原因として、肋骨の下を通る神経に痛みが生じる症状です。 局所的な痛みであることが特徴です。.
セルフチェックの方法 乳房の状態をチェック 鏡の前で両腕を上げた状態・下げた状態で、それぞれ「乳房の形・大きさの変化」「くぼみ・ふくらみ」「へこみ・ひきつれ」「ただれ・変色」などがないかチェックしましょう。. 乳腺炎 乳房の痛み、腫れ、しこり、赤み、熱感などの症状が見られます。 うっ滞性乳腺炎や化膿性乳腺炎といった急性乳腺炎と、乳輪下膿瘍等の慢性乳腺炎があります。 乳腺炎について. 乳腺に痛みが続く場合、乳腺がしこりのように硬くなっていることがほとんどです。このやや硬くなった「しこり」の部分には、乳腺に異常な血管が生じている可能性があります。この不要にできた異常な血管からは、水や線維が漏れ出るために、水の袋ができたり、硬くなります。また、血管と神経が一緒にできるため、強い痛みを伴う原因になります。 最近の研究によれば、根本的な治療法としてカテーテルを使用して異常な血管を除去する方法が痛みの改善に有効であることが分かっています。日帰りで治療でき入院も不要なことから注目されています。 興味のある方は、以下の治療実例のページも参考にしてください。 2年前からの乳腺症による強い痛みに、カテーテル治療が有効であった一例. 乳房にできる腫瘍の中でも珍しいもので、その割合はたったの1%とされています。良性と境界病変、悪性が混ざっています。その中でも25%は悪性です。 針生検を行っても線維腺腫と見分けるのが難しいこともあるため、腫瘍が一気に大きくなった場合は、手術が選択されます。. 前の記事 一覧に戻る 次の記事. 乳房の痛みを感じたとき、女性の多くは乳がんが頭をよぎるようです。ただ実際には、乳がん診断時に胸の痛みはあまりありません。 一方で、乳腺症や乳腺線維種、乳腺嚢胞といった病気が見つかることもあります。また、更年期や生理・排卵に伴い乳房が痛むということもあります。 乳房に痛みがあるという場合には、痛みの原因が何であるかを調べることが、病気の早期発見・早期治療、そして安心へとつながります。.
乳房痛は大きく2種類
Pain in both breasts is often described as breast tenderness, is usually associated with the menstrual period and is not serious 乳房の痛みの原因 · ホルモンの変化 · 線維嚢胞性変化 · 大きな乳房により支持組織が伸ばされている · ときに、広範囲にわたる乳房の感染症 乳房の痛み (チクチク・ズキズキ) の原因 · 更年期 · ホルモンバランス(生理・排卵) · 乳腺炎 · 乳腺嚢胞 · 乳腺線維腺腫 · 乳管内乳頭腫 Breast pain is the symptom of discomfort in either one or both breasts.授乳を開始してすぐは赤ちゃんもまだ母乳を飲むことが上手でないため、乳頭が傷ついてしまうことがあります。 この傷から細菌が侵入し、乳房の中にある母乳が感染した状態を化膿性乳腺炎 といいます。原因である細菌は黄色ブドウ球菌や連鎖球菌で、乳房の腫れ、熱感とともに高熱が出ることが特徴です。 化膿性乳腺炎と診断された場合、直ちに授乳は中止します。医師の診察の結果、排膿や切開などの外科的処置や、抗生剤の服用をおこなうことがあります。. 健診WEB予約 お問い合わせ 外来WEB予約 LINE友だち追加. 胸膜炎や肺炎、肺がん、帯状疱疹などの疾患、あるいは外傷などを原因として、肋骨の下を通る神経に痛みが生じる症状です。 局所的な痛みであることが特徴です。. 医師は痛みの様子について質問します。痛みが毎月一定の時期に(月経周期に関連して)起こるかどうか質問します。また、考えられる原因を示唆する他の症状、病気、および薬剤(経口避妊薬など)についても質問します。 医師は乳房と近くの組織を診察し、皮膚の変化、しこり、および圧痛などの異常がないか確認します。異常がなければ、痛みはおそらくホルモンの変化または大きな乳房によるものと考えられます。 月経が来ていない、早朝の吐き気など妊娠を示唆する症状がある場合には、妊娠検査を行います。その他の検査は患者の他の症状に応じて行います。. 線維腺腫 乳腺にできる良性腫瘍で、好発年齢は10~20代ごろです。 エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンのバランスが崩れることで起こるのではないかと考えられています。 腫瘍は徐々に大きくなっていきますが、30代を境に成長が止まり、少しずつなくなっていきます。 針生検を行っても葉状腫瘍と区別できないこともあるため、急速に大きくなっている時には切除を検討します。 線維腺腫について. 詳しくはこちら 乳房が腫れて痛い 乳房が腫れて痛い場合、一番に考えられるのは感染 です。乳房が感染することは少ないといわれていますが、授乳期に乳頭が傷つき細菌が侵入することで起こる化膿性乳腺炎があります。化膿性乳腺炎では直ちに授乳は中止し、排膿や切開、抗生剤の服用をおこないます。その他にその他に乳房周囲の手術を受けた後に感染することもあります。. 乳腺炎 乳房の痛み、腫れ、しこり、赤み、熱感などの症状が見られます。 うっ滞性乳腺炎や化膿性乳腺炎といった急性乳腺炎と、乳輪下膿瘍等の慢性乳腺炎があります。 乳腺炎について. 分泌物をチェック 指で乳頭の根元を軽くつまんで、血液が混じったような分泌物が出ていないかチェックしましょう。 また、下着に血液が付いていないかも確認します。 少量の透明・黄色い分泌物が出る程度なら問題はありません。. 疾患 乳がん 乳腺炎 乳腺症 石灰化 症状 胸のしこり わきの下のしこり 乳首 胸 がかゆい 乳房 胸 の痛み 胸の張り. 乳房の痛みの主な原因である乳腺症は、一般的には生理前からはじまり排卵期から生理前にかけて起き、この時期の女性ホルモンの変化に伴うものです。これは30代から40代の更年期前の女性に多くみられます。 それとは別に、更年期や閉経期、60歳手前の女性にも乳房の痛みが発生することがあります。これも閉経に伴うホルモンバランスの変化と関係しています。ホルモンバランスの変化が起きる閉経期には、乳腺の痛みだけでなく、関節の痛みも生じやすい傾向があります。. 乳房に痛みがあると、癌(がん)などの怖い病気になっているのではと不安になると思います。 しかし乳房の痛みは必ずしも乳がんの可能性を強く疑うものではありません。 実際に「乳房の痛み」を訴えて病院を受診した患者さんに、乳がんの検査をして陽性(乳がんあり)となった女性は、日本では0. 母乳が乳腺に溜まって起こるうっ滞性乳腺炎、細菌感染によって起こる急性化膿性乳腺炎、また授乳と関係なく起こる慢性乳腺炎などのタイプがあります。 いずれのタイプでも、乳房の腫れや痛みなどの症状が現れます。. 乳房を構成する乳腺は、女性ホルモンの影響を受けやすく、閉経前の女性であれば排卵日から月経までは乳房の痛みを感じやすい時期です。 また、経口避妊薬や更年期症状に対するホルモン補充療法でも乳房の痛みを生じることがあります。 痛みが強い場合は消炎鎮痛剤(ロキソプロフェン、アセトアミノフェン)内服が効きますし、経口避妊薬やホルモン補充療法が原因の場合は、薬物の中止・変更を考えます。 乳房の痛みは乳がんとは関係ないことが多いですが、痛み以外に乳房が赤く腫れたり、熱を持った場合には炎症性乳がんや乳腺炎の可能性があるため、乳腺外科を受診してください。 また痛みに加えて乳房内や脇の下にしこりを触れた場合も乳がんの可能性がありますので受診してください。. 症状 乳房 胸 が痛い 乳首がかゆい・乳頭が痛い 陥没乳頭 脇の下のしこり・違和感 胸のしこり 胸の張り(胸が張る) 疾患 乳がんについて 乳腺炎 乳腺症 乳腺嚢胞 線維腺腫 石灰化. MSDマニュアルについて 免責事項. 産婦人科 小児科 電話受付時間は~(急患は除く). 乳房がチクチクするような痛みは、女性ホルモンの影響を受けていることが多い とされています。生理前にホルモンバランスの変化からこのような痛みを感じることが多く、痛みとともに胸の張りを感じたことがある方も多いのではないでしょうか。乳房の張り、痛みに関係するプロゲステロンの分泌は排卵後7日目にピークを迎えます。月経開始3~4日前から胸の張りを感じはじめ、月経終了ごろには痛みがおさまります。 ズキズキする痛みは、 授乳期に乳腺が炎症を起こす「乳腺炎」の際に感じることが多い とされています。 しかし、他の乳房の病気でない可能性もあるため、痛みが続く場合は受診を検討しましょう。. いわゆる乳腺症 乳房や乳房まわりの痛みや違和感、しこり、乳頭からの分泌等が見られます。 病気ではないため、進行して乳がんになるということはありません。食事を含めた生活習慣の改善によって、症状を和らげることが可能です。 いわゆる乳腺症ついて. セルフチェックは、普段から乳房に注意を払うことが重要です。乳房やその周辺を優しく触れてみましょう。 そして「梅干しの種」や「石ころ」のようなものが触れないかチェックしてください。 まず、指をそろえて胸の上外のあたりを胸の壁に向かって真下に押さえてみてください。乳腺は少しデコボコしており、肋骨の真上の部分は硬く感じることがあります。しこりが感じられる場合は要注意です。 次に、『の』の字を書くようにずらしながら乳房全体を軽く押さえて、しこりやつっかかりがないか確認してください。 そして、乳首を周りからぎゅーっと押さえてみてください。乳首から血の混じったものが出てくる場合は、ポリープやがんの初期症状かもしれません。 月に1回のセルフチェックを習慣化することで、日ごろの乳房の感覚を把握しましょう。通常の乳房の感触を知ることで、異常が生じたさいに早く気づき対処ができます。 もちろん、最終的には自分だけで判断せず専門医の受診も検討してください。乳房に関しては、病院を受診することに抵抗があるかもしれませんが、気になることがあれば専門医に相談しましょう。. 乳腺症 乳腺のしこりや分泌物が出る良性の病気です。30~40代の女性によく起こり、ホルモンバランスの影響で起こるとされています。カフェインやニコチン、脂肪などの摂取を控えることで、症状が落ち着くこともあります。 詳しくはこちら. しこりの有無をチェック 仰向けになって、背中の下に枕・畳んだタオルを差し入れて胸を持ち上げた状態で、乳房を触ってしこりがないかチェックしましょう。 乳房に触る時は、4本の指を使って「の」の字を描くように軽くなでてください。. ホルモンの変動による乳房痛は、左右の乳房が痛くなることがほとんどです。しかし、片方の乳房の一部が長く痛む場合は、乳腺に何か起きている可能性があります。 他にも、いつもと違う症状も見られた際は、当院に相談するようにしましょう。. 乳がんについて詳しくはこちら 詳しくはこちら. 乳がんになると乳房のしこりや乳頭からの分泌物(茶色)、その他、皮膚の症状や乳頭のただれなどですが、乳房の痛みとは関係ないことが多いですが、現在、女性の乳がんは増えていて、30~64歳の方での死亡原因の1位となっています。 「乳房が痛くないから乳がんではない」とお考えにならず、その他の症状がある時はお早めにご連絡ください。 乳がんは早期発見・早期治療が大事で、早く見つけて治療を開始することで根治することが可能になります。. わきの下のしこりをチェック 起立した状態で指をまっすぐ伸ばして揃えて、わきの下に触れてしこりがないかチェックしましょう。. 特殊なケースを除き、乳がんで痛みなどの明確な自覚症状が現れることはありません。 そのため、早期発見・早期治療のためには定期的な乳がん検診の受診、そして毎月のセルフチェック(自己検診)が重要になります。. 医学知識をチェック Take a Quiz! 炎症性乳がん 炎症性乳がんは、皮膚のびまん性発赤、浮腫、硬結などを認める乳がんです。時に痛みが生じます。通常しこりは触知しません。皮膚のリンパ管ががん細胞で詰まることで皮膚に赤みが生じた局所進行性の乳がんですので、早急に治療を開始する必要があります。. 授乳期の女性で、母乳が乳房の中にたまってしまうことが原因で起こる病気 です。乳腺が炎症を起こし、乳房が張って痛みがでます。痛みが強い場合はクーリングや沈痛消炎剤や使用することもありますが、基本的には乳房マッサージを行い溜まっている母乳を外に出すことで痛みが解消されます。. プチメモ 男性にも乳がんってあるの?. 指で乳頭の根元を軽くつまんで、血液が混じったような分泌物が出ていないかチェックしましょう。 また、下着に血液が付いていないかも確認します。 少量の透明・黄色い分泌物が出る程度なら問題はありません。. デスクワークが多い方に見られるのが、肩こりが波及して起こる胸の痛みです。 肩こりが肋間神経の付け根を圧迫し、胸の痛みを引き起こします。.